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お米に発生する虫について

みやぎ米屋のある石垣島、宮古島は、年間を通して高温多湿な気候であるため、コクゾウムシやノシメマダラメイガなどの、お米に湧く虫が発生しやすい環境です。

農薬や燻蒸剤をあまり使用せずに栽培・貯蔵されたお米は、虫が発生する可能性が高くなりますが、言い換えれば、お米に虫が発生するということは殺虫剤などの残留が無い、または少ないお米と考えられ、健全で、人体に悪い影響を与える米ではありません。逆に、農薬を大量に使用して栽培されたお米(外国産米など)には虫は湧きません(当社実験による)。
しかし、お米に虫が湧いている状態は、やはり気分的に問題があると思います。

お米の衛生管理基準HACCP(ハサップ)を取得した当社では、商品に虫が混入しない設備を完備して対策をしております。また、HACCPコーディネーターの資格を持つダスキン様と連携して、駆除を定期的に行い、駆除状況の管理を徹底しています。


ですが、お米と虫の関係は、100%絶つことが難しいのが現状です。

では、お米を袋詰めした段階では虫がいないのに、何故、虫が湧いてしまうのでしょうか?

米袋への虫の侵入パターンは3通りあります。

①稲刈り前の稲穂、貯蔵時に卵が産みつけられていて、米袋の中で孵化する

②米袋の通気のための穴から侵入する

③米袋を食い破り侵入する

①について、
鼻先が長く伸びた甲虫であるコクゾウムシは、米粒に穴を開けて卵を産み付けます。卵が産み付けられたお米は割れやすいため、精米時に砕ける場合もありますが、100%ではありません。
現在の技術では、米粒の中に卵を産み付けられたお米を精米ラインで除去することは不可能で、そのための除去機は無いのが現状です。

米袋の中にコクゾウムシの卵が産み付けられた米粒が入っていた場合、活発に動ける20℃以上の気温になると約1ヶ月で孵化してしまいます。米を食べながら成長し、また米粒に卵を産むので、未開封の米袋であっても虫が湧くことがあります。

そのため、お米は常に15度以下の場所で保管する必要があります。
当社は、玄米は全て15度以下の低温倉庫にて貯蔵管理しております。

ただし、卵の状態で越冬できる虫であるため、15度以下の温度であっても死滅せず、活動が止まっているだけ。
20度以上の温度になると、再び活動のスイッチが入り孵化してしまいます。

②、③について
コクゾウムシはお米袋の通気穴から米袋の中に侵入することができます。嗅覚が非常に優れているため、お米などの穀物の匂いを嗅ぎ分けてどこからともなく飛んできて侵入します。
米袋メーカー、または米袋の種類によっては、通気穴を可能な限り小さくする、または逆止弁を付けて虫の侵入を防いでいるものもありますが、全てではありません。

また、ノシメマダラメイガの幼虫は、購入時のお米の袋をいとも簡単に食い破って中に入り込んでしまいます。
幼虫は、米粒を食べながら数週間から1ヶ月半で成虫になり、また、米粒に産卵することを繰り返します。
購入した袋のままでの保管がいけない理由がこれです。購入後は必ず密閉できる保存容器(ペットボトルやタッパー、ジップロックに小分け)に早めに入れ替え、冷蔵庫(野菜室OK)に保存することをお勧めしています。

この虫は、クッキー、チョコレートなどの各種菓子類、インスタントラーメン、粉ものなど、家庭で通常保存されることの多い食品でも発生するので、近年は家庭害虫としても要注意種となっています。これらの虫は、お米だけの特殊な虫では無く、野外にも発生している虫で、食品の匂いを感じ取って屋内にも飛来してきます。

※購入した袋のままで冷蔵庫に入れたら虫も侵入できないのでは?という意見もありそうですが、お米は精米して空気に触れた瞬間から劣化が始まります。この劣化の影響をできるだけ少なくするために、密閉できる容器に入れて保存することをお勧めします。

ノシメマダラメイガの成虫

お客様に気を付けていただきたいこと

当社では、精米の直前まで低温倉庫にて保存された玄米を精米する工程で、4工程にも及ぶ異物除去処理を経て、お米を米袋に詰めて商品にして直ちに出荷しておりますが、出荷からスーパー等に陳列された段階から、虫が活発に活動するスイッチがオンになってしまいます。

当社の商品には全て、米袋に精米した日付けが記載されておりますので、夏場は約2週間程度、冬場は1ヶ月以内で食べきるように心掛けてください。お米も農作物、生鮮食品です。

贈答用として大切な方へお米ギフトを贈る場合も、購入後にはなるべく早く先方へお配りになることをお勧めいたします。お渡しする機会を逃し、車の中や、空調が入っていない室内などに置きっぱなしにしておくと、虫が発生したり、カビが生えてしまったりしてしまいます。贈答用でいただいたお米に虫が湧いていた、いつもと違う風味・味わいだ、というクレームをお受けすることが時折ありますが、十中八九、お渡しするまでに日数が経ってしまっているか、上記のような粗悪な保管をしていたことが原因によるものです。折角の感謝の気持ちを伝える贈り物が、お互いにとって後味の悪いものにならないためにも是非ともご注意ください。

万が一、虫が発生してしまったら、そのお米は農薬に過剰汚染されていない健全なお米と言えます。
捨ててしまうのではなく、虫は光に反応するので、風通しのよい明るい場所で新聞紙を広げてその上にお米を広げます。直射日光が当たる場所だとお米が傷んでしまうので、明るく涼しい場所にお米をさらし、虫が逃げるまで放置しましょう。


また、成虫も幼虫も「水」に浮くので、お米を研ぐときに除去することも可能です。

ノシメマダラメイガの幼虫

購入したお米の保管方法に気をつけて、お米に虫が寄りつかないようにしましょう!
とても大事なことなので、最期にまとめます。

①購入後は速やかに密閉容器(ペットボトル、タッパー、ジップロック等)に小分けにして詰め替える
②お米の入った容器は冷蔵庫(野菜室も可)に入れて保存する

正しいお米の保存方法をしっかり守って、素敵なご飯ライフをお送りくださいね。

当社では、精米から2週間以内であれば交換・返品を承っております。
ご購入後は、すぐに商品を開封のうえ中身確認をお願いいたします。

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